「そろそろ仕事に戻らなきゃ」——そう思う一方で、体も心も、まだ戻る準備ができていない。そんな引っかかりを感じていませんか。

それは、あなたの気持ちが弱いからではありません。流産は、体にとっても心にとっても、出来事の大きさに見合うだけの時間を必要とします。その時間は、人によって違います。

※「いつ戻るか」に迷う気持ちは、週数に関わらず同じです。ここから先の考え方は、どなたにも当てはまるようにお伝えしています。そのうえで、妊娠12週(4ヶ月)以降だった方には、これに加えて法律上の産後休業という、知っておいてほしい権利があります。こちらの記事に別途まとめていますので、あわせて読んでみてください。

「いつ戻るか」に、正解の日数はありません

妊娠12週より前の流産は、法律で定められた休業の対象にはなりません。ただ、会社によっては、傷病休暇や有給休暇、体調不良による欠勤扱いなど、使える制度がある場合があります。まずは人事や健康保険の窓口に、静かに確認してみてもいいかもしれません。

その制度の枠組みの中で「実際にいつ戻るか」は、あなた自身が決めていいことです。制度上の期限と、あなたの心と体の準備ができる時期は、必ずしも一致しません。早めに戻る人もいれば、時間をかける人もいます。どちらも間違いではありません。

戻り方は、ひとつではありません

「戻る/戻らない」の二択で考えなくても大丈夫です。

  • ある日を境に、通常通りに戻る
  • 最初の数日・数週間だけ時短や在宅にしてもらう
  • 戻ってはみたものの、やっぱりつらくて延長を相談する

一度決めたことを、あとから変えてもいいのです。「戻ってみたら、思ったよりつらかった」と感じたら、その時点でまた相談していい。最初の決断が、最後まで動かせないものである必要はありません。

迷うなら、聞いてみていいこと

戻る時期に迷ったとき、上司や人事に率直に聞いてみてもいいことがあります。

  • 戻る日を後ろ倒しにできる余地があるか
  • 最初の数日だけ業務量を調整してもらえるか
  • 体調が優れないとき、再度休むことへの理解があるか

聞くこと自体は、弱さではありません。あなたが今の状態で無理なく働けるように、条件を整えるための確認です。

おわりに

いつ戻るかに、正解の日数はありません。決めたことをあとで変えてもいい。今日はこれだけ、持ち帰ってください。