つらいお知らせを受け取ったばかりかもしれません。今、何かを決める必要はありません。ここでは、これから数日の間に何が起こるのか、その道しるべだけをお伝えします。

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今日、決めることは何もありません(多くの場合は)

「心拍が確認できません」と言われた今日、多くの場合は、その場ですぐに何かを決める必要はありません。医師から、次の受診日や、これから先に考えていく選択肢についての説明があるはずです。今日は、その話を聞くだけで十分です。

ただし、お母さんの体の状態によっては、あまり待たずに処置が必要になる場合もあります。その場合は医師から「早めに」という説明があるはずです。その「早めに」は、あなたの体を守るための判断です。ゆっくり考える時間が取れないうちに決めたことも、間違いではありません。

「明日、もう一度確認しましょう」と言われたら

その日のうちに診断が確定せず、「タイミングや機械の調子ということもあるので、もう一度確認しましょう」と言われることがあります。

死産の診察中、私は助産師なので、画面を見た瞬間に、わかってしまいました。けれど隣にいた夫は、開口一番「心拍が再開することはありますか」と先生に尋ねました。同じ画面を見ていても、見えるものは違うのです。どちらが正しいという話ではありません。

次の診察までの間、「もしかしたら」という望みを抱いて過ごすことになるかもしれません。その望みを持つことは、自然なことです。誰にも、取り上げる権利はありません。

再確認は、診断を確実なものにするための、大切な手順です。そして、もし結果が同じだったとしても——あなたが何かを見落としたわけでも、望みを持ったことが間違いだったわけでもありません。

「明日からの処置」が怖い、というのは自然なことです

これから何をされるのか。痛いのか。どのくらいかかるのか。——初めてのことですから、処置への不安が大きいのは当たり前です。

進め方には、そのまま経過をみる・お薬を使う・処置を受ける、といった選択肢があり、体の状態やご本人の気持ちによって変わります。どれを選んでも、正解・不正解はありません。

そして、どんなに小さなことでも、医師や助産師、看護師に聞いていいのです。「こんなこと聞いたら変かな」という質問は、私たちが病院で受けてきた中に、ひとつもありませんでした。むしろ、聞いてもらえた方が、私たちも安心してお手伝いできます。

帰り道、ふいに押し寄せてくるもの

診察室では気丈でいられたのに、病院を出た途端、涙が止まらなくなる方がいます。私も、病院を出た夜道で、声を上げて泣きました。夜道で泣いてしまっても、おかしいことでは、まったくありません。

そして、ふいにこんな考えが押し寄せてくるかもしれません。

「上の子に、なんて言おう」 「実家に、義理の両親に、なんて伝えよう」 「職場には、いつ、どこまで話そう」

どれも、今夜答えを出さなくていい問いです。伝え方には準備の時間があっていいし、伝える順番も、伝えない選択も、あなたが決めていいことです。

処置の日まで——「一緒にいたい」と「出してあげなければ」のあいだで

処置や入院の日程が決まると、そこまでの時間が生まれます。数時間のこともあれば、数日のこともあります。

この時間、多くの方の心を占めるのは、こんな思いです。

「出してあげなければいけないのは、わかっている。でも、まだお腹の中にいる。もう少しだけ、一緒にいたい。」

引き裂かれるようなこの気持ちは、おかしいものではありません。お腹の中にいる限り、まだ一緒にいられる——そう感じるのは、あなたがこの子の親だからです。

一方で、現実のこの時間は、入院の準備や家族の段取りで、あっという間に過ぎていくことも多いのです。私自身が、そうでした。夜に告げられ、翌朝には入院。悲しむ暇さえありませんでした。——けれど、それは悲しみが足りないのではありません。ゆっくり悲しむ時間は、あとから、いくらでも取り戻せます。

そして布団に入ってから、ふと気づくのです。——家族みんなで、この子と眠るのは、今夜が最後なんだ、と。

眠れない夜になるかもしれません。眠れなくて、当たり前の夜です。無理に眠らなくて大丈夫です。

隣にいる人が、泣いていなくても

パートナーが涙を見せず、淡々と段取りを進めている——その姿に「この人は、どのくらい悲しいんだろう」と戸惑うかもしれません。

悲しみの表れ方は、人によって本当に違います。泣かないことは、悲しんでいないことではありません。あなたを支える役割に回ることで、自分の悲しみを後回しにしている人もいます。

今は、わからないままで大丈夫です。おふたりの悲しみ方の違いについては、いずれ別の記事で、ゆっくり書きたいと思っています。

今日、あなたがすることは1つだけ

今日は、次の受診日(または処置の日)を確認すること。それだけで十分です。それ以外のことは、今すぐ決めなくて大丈夫です。

気持ちについて

ショックで何も考えられない。涙が出ない。逆に涙が止まらない。——どんな反応も、自然なものです。「もっと悲しむべきだ」「もっと冷静でいるべきだ」と、自分を責めなくて大丈夫です。

今は、次の受診日までを、なんとか過ごすことだけを考えていただければと思います。