大切な人を亡くした後、私たちの心にはさまざまな変化が起こります。ここでは、一般的によく知られている心の動きについて、いくつかご紹介したいと思います。
さまざまな感情が入れ替わり立ち替わりやってくる
深い悲しみだけでなく、怒り、後悔、安堵、罪悪感、そして時にはふとした瞬間の笑いなど、一見矛盾するような感情が次々と現れることがあります。これは、多くの方が経験する自然な反応だと言われています。
「悲しいはずなのに、笑ってしまった自分がおかしいのでは」と感じる方もいらっしゃいますが、そのような感情の揺れ動き自体が、悲しみと向き合う過程の一部です。
心だけでなく、体にも影響が出ることがある
グリーフは心だけでなく、体にもさまざまな形で表れることがあります。
- 眠れない、または逆に眠りすぎてしまう
- 食欲がわかない
- 体がだるく感じる、疲れやすい
- 集中力が続かない
こうした反応も、多くの場合は自然な範囲のものです。ただし、あまりに強く長く続く場合には、無理をせず、医療機関や専門の相談窓口に相談することも大切な選択肢の一つです。
「順番通り」には進まない
グリーフには「段階」があるという考え方が紹介されることがありますが、実際には、その順番通りに進むとは限りません。行きつ戻りつしながら、ゆっくりと時間をかけて変化していくものだと考えられています。
「もう乗り越えられたと思ったのに、また涙が出てきた」という経験をされる方も少なくありません。それも自然な過程の一部です。
一人で抱え込まなくていい
心の動きは、周りの人にはなかなか見えにくいものです。だからこそ、「話してもいいんだ」と思える相手や場所があることが、心の支えになることがあります。
家族や友人、専門の相談窓口、同じような経験をした方が集まるコミュニティなど、頼れる場所はいくつもあります。ご自身に合った形で、無理のない範囲で、頼れる先を見つけていただければと思います。